
ということで今回はドラクエ3の世界の何処かにいるという竜の女王の。。。生態に関するお話です。
ネタバレはこのブログの宿命ですが、ドラクエ3、ドラクエ11、ドラクエ1,ドラクエ2、ドラクエ8に関するでっかいネタバレがありますので、未クリアの方は注意です!
今回も動画にまとめやすそうな内容なので動画配信者には良いネタとなりますが、無断盗用厳禁です。でもネタを提供してあげたい気持ちもあるので無断ではなく、よく見えるところにリンクを貼ってもらえばOKだからね。
竜の女王

AI解説
竜の女王とは「竜の女王の城」に住む神の使いとされるドラゴンです。主人公と出会った時点で衰弱しており余命わずかな状態ながら、勇者に大魔王ゾーマを倒す鍵となる「ひかりのたま」を託し、卵を残して息絶えます。この卵から生まれたのは、DQ1のラスボス「竜王」であり、シリーズ全体の重要な伏線となっています。HD-2Dリメイク版では、白い聖竜のような美しい姿にデザインが変更され、声優は『ドラゴンクエストXI』の聖竜役と同じ潘恵子が担当。彼女の存在は、勇者の旅に深みを与え、シリーズ全体の壮大な物語を繋ぐ重要な役割を担っています。
死に際卵と言う生態

さて、この竜の女王は物語の終盤に出会うのですが、すでに衰弱しており、死の間際に卵を残しました。この卵から生まれたのが「ドラゴンクエストI」のボスである「竜王」です。なので「竜王」は「竜の女王」のせがれです。
そういった経緯から。。つまり竜神は死ぬと卵を残すということなのか?だとしたら竜王も死んだときに卵を残していたのか?あと聖竜は?といった疑問が出てくるので、このプロセスを考察したいと思います。
まずこの一連のプロセスは、単為生殖(無性生殖)を連想させます。そこで特に現実世界の生物である「コモドオオトカゲ」が種の絶滅の危機に発揮する生態と類似性があることにある日気が付きました。
つまり「竜の女王」の無性生殖は、種の存続が大きな危機に瀕したため、生物としての最後の手段での単為生殖だったのではないかと考えます。
ということで無性生殖が可能な現実でのドラゴンの近縁種(!?)である「コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)」の生態を見てみましょう。
コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)

コモドドラゴンの単為生殖
コモドドラゴンは、メスが単為生殖によってオスの個体を産む能力を持つことが知られています。単為生殖とは要するにセックスしなくても卵が産めて増えることが可能ということです。この現象は生息環境が厳しく、つがいを見つけることが困難な状況下での適応戦略と考えられています。 そのため竜の女王も同様に種の存続が危機に瀕した場合、単為生殖によって種を存続させようとした可能性があります。
竜王がオスである理由
単為生殖によって生まれた個体がオスであるという点でもコモドドラゴンの生態と一致します。 コモドドラゴンのメスはWとZの性染色体を持ち、オスはZとZの性染色体を持っています。単為生殖の場合、メスが形成できるのはWWまたはZZの染色体の卵のみであり、WWの卵は生き残ることができないため、ZZの卵のみが残って全てオスの赤ちゃんが孵化します。これは、種の遺伝的多様性を維持するための進化的なメカニズムとして解釈します。竜の女王が単為生殖でオスの竜王を産んだのは、将来的に新しいつがいを形成し、種を存続させる為であると考えることができるのです。またこれなら他のつがいが存在しない場合でも、最最後の手段として母ドラゴンが存命であれば、それとのつがいで生殖が可能なので、そこもコモドオオトカゲ同様なのです。
竜の女王本来の生態
竜の女王は本来はつがいで繁殖する生物でありながら、緊急時には単為生殖も出来るのでしょう。これは、ドラゴンクエスト世界における「竜」という種族の高い環境適応能力を示す一例と言えます。
竜王

竜王はオスなので卵を産めません、そして母竜は絶命しました。それを踏まえると「竜王」はつがいを見つけるように望まれて生まれた事がわかります。竜神の一族は他種族同様本来ならつがいで繁殖する生物なのでしょう。
竜王の曾孫
ということで雄の「竜王」には竜の女王のように絶命時に卵を残せなかった理由がわかります。しかし後に「竜王の曾孫」が登場するので、この時点ですでに他のメス竜に産ませた卵か「竜王の子供」が存在していたということは確実なのです。
なので竜王もきちんと種の存続の責任を果たしており「ハーゴン」も大変安心したことでしょう。
この「竜王の子供」から生まれた竜王の孫は更に他の竜のつがいを見つけ、生まれた子がドラクエ2に登場する「竜王の曾孫」となります。
しかしドラクエ2に登場したときは両親に当たる竜の存在がなかったので、「竜王の曾孫」の親である「竜王の孫」は「竜の女王」同様に衰弱死した後に「竜王の曾孫」を生んだと推測することも可能です。「竜王の曾孫」も雄なので単為生殖で生まれた可能性にも矛盾しません。
そんなに時間が経っていない割には妙に竜王家の代替わりが進んでいるのですが、なんか「竜王一家」の不幸っぷりが推測できそうで辛いです。
聖龍

ところで「ドラゴンクエストXI」に登場する「聖龍」も母性であり、竜の女王と同様の生態を持つ可能性が考えられます。なので過去の世界線でニズゼルファに倒された際、聖龍も何らかの形で卵を残したのではないかという推測もできます。
聖龍は、世界の守護者としての重要な役割を担っています。そのため、自己の種の存続に対する強い意志を持っている可能性が高いです。竜の女王と同様に、聖龍もまた、緊急時には単為生殖を行う能力を持っていたとしても不思議ではありません。
卵の存在の可能性
聖龍が倒された場面では、卵の存在は明確には描かれていません。しかし、後のシリーズで聖龍の卵が登場する可能性は十分に考えられます。例えば、聖龍の卵から生まれた新たな竜が、世界の新たな守護者として成長し、次の物語の重要な鍵を握る存在になる、という展開も考えられるでしょう。もしくはその卵が聖樹となり、そこから聖龍が生まれ変わったのかもしれません。
マスタードラゴン

彼も聖竜の一族だと思うのですが、雄っぽいので卵残さなそうですね~。
ドラゴンクエストのテーマ
ドラゴンクエストシリーズにおいては、「竜」という存在が常に重要な役割を果たしており、その生態や能力のオマージュが物語の根幹に関わることが少なくありません。なので私は竜の生態を重要視しております。
竜の女王と聖龍の共通点
「竜の女王」と「聖龍」は母性竜として、どちらも自己の種の存続に対する強い意志を持つことから、緊急時には単為生殖を行う能力を持っている可能性があります。これは、ドラゴンクエスト世界における「竜」という種族に共通する特徴と言えるかもしれません。
シリーズ全体への影響
「竜の女王」や「聖龍」の生態がより詳細に明らかになることで、ドラゴンクエストシリーズの世界観はさらに奥深くなるでしょう。特に「竜王」、「竜の女王」、といった竜神の生態が後の作品でどのような役割を果たすのかは、今後のシリーズ展開に大きな影響を与える可能性があります。
竜人/神 族
このような生態があることからやはり「竜人/神」というのはそれなりに俗人的な種族であり、本来であれば相当数存在するはずの種族だということの裏付けにもなります。そうなると「ドラクエ8」の世界との繋がりもかなりあるのではないかと推察できるのです。
結論
竜の女王や聖龍の生態は、現実世界のコモドドラゴンの生態と共通する特徴を持ち、生存戦略として単為生殖による種の存続という戦略も出来る可能性が高いです。
この思った以上に生々しい竜神の生態はドラゴンクエストシリーズの世界観をより深く理解するための鍵となり、今後の作品展開にも大きな影響を与えるかもしれません。
今後の展開でこれらの要素がどのように描かれるのか、ファンとして非常に楽しみです。今後のリメイクと続編でどんどん明らかになることでしょう!
読んでくれてありがとうございます。
おまけ
コモド島のドラゴン伝説
このリサーチ中、現実のコモド島に伝わる伝説を知ることになりましたが、これがまた意味深かつドラゴンクエストにも通じる部分があるのでこの伝説の概要を記載します。
コモド島には、多くの興味深い伝説が残っています。特に、コモドドラゴンにまつわる伝説が有名です。このドラゴンは、村人たちにとって特別な存在であり、しばしば「兄弟」とみなされることがあります。コモド島の人々は、コモドドラゴンと人間の起源が一つの母親から生まれたと信じており、これが彼らの絆を象徴しています。
さらに、島には「コモドドラゴンの王女」という伝説も存在します。この伝説によると、島のドラゴン王女とその夫の間に、双子の赤ちゃんが生まれ、その一人は人間、もう一人はドラゴンであると言われています。これにより、村人たちはコモドドラゴンを畏敬しつつも、彼らとの共生を大切にしています。
コモド島の村では、ドラゴンが人間に危害を加えることもあるため、住居は高床式になっており、ドラゴンの侵入を防ぐ工夫がされています。このように、コモド島の伝説は、地域の文化や人々の生活と深く結びついているのです。
コモド島では、村の住民とコモドドラゴンの間に特別な関係が築かれています。伝説によると、コモド島の村人は、コモドドラゴンを兄弟として敬う一方で、彼らが村の周囲を徘徊する姿を見ることもあります。ドラゴンは時折、家畜を襲うことがあるため、村人たちは慎重に行動しますが、彼らはお互いを傷つけない存在と考えられており、「コモドドラゴンと人間は兄弟」という伝説がその考えを支えています。
この信仰の背景には、村の人々がコモドドラゴンに対して畏敬の念を抱くと同時に、彼らとの共存を大切にしている姿勢があります。伝説においては、コモドドラゴンが人間の守護者であるとも言われており、村人たちはコモドドラゴンによって導かれていると信じています。
こちらはラーミア種の生態のお話

