ブリオリウスの妄想

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西遊記で見るドラゴンボール考察 其の参 敵と味方編 中盤から原作終了まで

前回からの続きです。すぐアップできると思いましたが思った以上に書くことが増えて時間がかかってしまいましたのでお詫びします。

*ここの内容の一部をそのまま拝借して動画にしている方がいるという報告がありました。動画で使用する場合は動画内か動画の説明でここのブログのリンクを張って貰えればいいのでよろしくお願いします。

それでは中盤以降

サイヤ人編フリーザ編のキャラ

アニメで言うドラゴンボールZはここから始まります。一見西遊記要素はなさそうですが、案外西遊記を元ネタにしたものが多くあります。

ピッコロ(マジュニア)

西遊記で言う:沙悟浄

母性本能に溢れる真面目常識的な魔族に憧れるナメック星人。
ヤムチャが弱すぎて戦力外となったので、二代目の沙悟浄役に就任したのが二代目ピッコロ(マジュニアの方のピッコロ)です。ラディッツ戦で悟空と共闘した時から彼は沙悟浄役となりました。

意外に思う方もいるかもしれませんが控えめな性格と全身緑なのでわかりやすく沙悟浄です。むしろここまでオリジナルの沙悟浄の姿に寄せているのに読者に気が付かれないのは鳥山先生の手腕だとさえ思っています。一応ピッコロが沙悟浄の格好をしたフィギュアもあるので、ピッコロが沙悟浄という認知はある程度されているようです。

以後、神との合体などの超パワーアップを繰り返したおかげで、なんとか原作最後まで沙悟浄役から降格させられることがありませんでした。原作では最終的に悟空、ベジータ、ピッコロがそれぞれ孫悟空役、猪八戒役、沙悟浄役であると考えます。西遊記では悟空と八戒がどんどん話を進める役割で、その間沙悟浄は三蔵の護衛やサポートに回る役が多かったのですがドラゴンボールでも悟空とベジータが前面で戦う後方でピッコロはサポートや子守に回ることが多いです。

話は脱線しますが、ピッコロは度々自分のことを魔族と自称する癖があります。しかし本人は多分本場の魔界にすら行ったことがなく、優秀な龍族ではありますが単なるナメック星人です。後に正真正銘の魔族であるダーブラが現れた為、ピッコロの自称する魔族は単なる痛々しい厨二病的憧れから来ている可能性があります。ただ魔族を自称し始めたのは初代ピッコロなので現在の二代目ピッコロにはありません。

更に脱線するとナメック星人は単為生殖なので、すべてのナメック星人に母性が備わっていると考えても良いと思います。なので知り合いの子供である孫悟飯に対する子煩悩ぶりにも納得です。それと対象的なのが悟空等の本能的に子育て能力が無いサイヤ人の男性です。

しかしネイルさんを始めとする戦士タイプは高い戦闘力と引き換えに卵を産めない可能性も考えられます。というのも初代ピッコロは頻繁に口から卵を吐いて繁殖していましたが、二代目ピッコロが卵を生む描写がまったくないからです。

初代ピッコロ大魔王が二代目を生んだのは悟空を倒すと言う悲願を達成する為なので当然戦闘力特化型の戦士タイプを生むはずです。非戦闘員タイプの最長老を始め農耕をしていたナメック星人たちは見た目も安産型な体型をしているのがわかりますが戦士タイプは体型が違います。もし戦士タイプが生殖機能を備えていないとすれば、それはそれでピッコロは孫悟飯を自分の息子代わりに愛情を注ぐ理由にはなるでしょう。

ちなみにナメック星人がナメクジ系の名前となったキッカケは、悟空がピッコロ大魔王に「アリのフン」と煽られたお返しに「ナメクジのフン」といったのがキッカケだとか。

とりあえず西遊記に出てくる妖怪の要素の多くはピッコロに集約されているので、妖術的な技も多彩です。魔貫光殺砲は沙悟浄の宝杖がモチーフだと考えます。

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ラディッツ

西遊記での:牛魔王

西遊記で孫悟空の兄貴といえば牛魔王なので、ラディッツの元ネタも牛魔王となります。今でこそ雑魚扱いですが、悟空とピッコロのコンビを手玉に取りつつ登場時の牛の角を彷彿させる両手エネルギー波(後にゲームでダブルサンデーと命名される)や圧倒的パワー&スピードと圧倒的頭髪量で戦う様は牛魔王の如くで当時はかなりの絶望感を味わいました。

孫悟飯

西遊記では:幼少期は猪八戒、少年期以降は沙悟浄

ピッコロの魔族殺法の正当な後継者である孫悟飯。その為ピッコロ不在時の沙悟浄役も孫悟飯なのでピッコロさんと二人で沙悟浄役を兼ねていると行っても過言ではありません。

ラディッツ戦では、猪突猛進の体当たり行った孫悟飯が猪八戒なので、悟空、八戒(孫御飯)、沙悟浄(ピッコロ)のスリーマンセルが結成され、なんとかラディッツに勝利した形となります。

孫悟飯は当初でこそ孫悟空の後継者として悟空役を受け継ぐはずでした。きっと当初は孫悟飯が八戒役で悟空と冒険してやがて悟空役を襲名させるつもりだったのかもしれません。しかし想定より人気が出なかったため、ワンランク落としてピッコロさんと共同でやる沙悟浄役に落ち着いたようです。

その次のナメック星編では三蔵法師役(ブルマ)、猪八戒役(クリリン)、沙悟浄役(孫悟飯)のスリーマンセルで悟空の到着を待っていました。西遊記でも猪八戒と沙悟浄が時間稼ぎをして悟空を待つという状況は多いです。

ナッパ

西遊記における:巨霊神、哪吒

鳥山先生定番の巨漢噛ませキャラ。最近だとでメッチャ有名になっているのは嬉しいです。

巨霊神は山を割ったりなどの豪快な逸話が多い神ですが、物語などでは前座的な扱われ方が多いので脳筋巨漢キャラであるナッパやリクーム等の元ネタにしやすく、結構モチーフが散見できます。

西遊記では天軍の先鋒として孫悟空に戦いを挑みましたがあえなく敗北して退散してしまい、天軍の面目を潰したと言うことで怒った李天王に処刑されかけましたが、哪吒の助命により死にませんでした。

ドラゴンボールでは悟空に破れて動けなくなったナッパには助命する哪吒役がいなかったのでそのままベジータに処刑されました。ナッパという名前はもちろん野菜の「菜っぱ」からですが、「哪吒」を誤読すると「ナッパ」と読めなくもないのでモチーフの可能性はあります。というか多くのキャラ名は鳥山先生の読み間違いに食べ物の名前等を当てているのではないかと睨んでいます。

鳥山先生は巨漢脳筋キャラには冷たいのでナッパやリクーム等は活躍する前味方になる前に殺しました。味方になっても人造人間16号やカリン塔のボラのように殺します。トランクスですらマッチョになった途端殺されかけました。一応ボラは後にドラゴンボールで生き返りましたが作中ではクリリンに次いで惨たらしい死に方をしておりました。しかし16号の死に方が原作で一番衝撃的だと思います。しかも生き返らないし。

ナッパ最高の技である口をカパッと開けてからのエネルギー波ですが、多分どこかに元ネタがあるので現在捜索中です。見つかればここに追記いたします。

ルックスの元ネタは恐らく往年のWWEプロレスラーの 「イワン・コロフ」。

デンデ

西遊記では:玉龍

ナメック星での案内役なので、玉龍役を挙げるとすればデンデ。弱いけど役に立つところが玉龍。そして「ドラゴンボール(龍珠)をつくれる優秀な龍族」と作中でも語られているので間違いなく西遊記の玉龍役。

ベジータ(地球強襲時)

西遊記で言う:托塔李天王

托塔李天王は役に立たなかった巨霊神を処刑しようとしました。これがベジータのナッパ処刑の元ネタと見られます。ちなみに西遊記の巨霊神は処刑を免れておりましたがナッパは死にました

西遊記では托塔李天王の敗北で二郎真君が呼ばれることとなりますが、こちらでも同じようにベジータ敗北後は次なる脅威のフリーザが現れます。これは西遊記の巨霊神>哪吒>托塔李天王>二郎真君(ボス)というお約束の流れなのです。

フリーザ

西遊記で言う:二郎真君、牛魔王、辟寒大王(へきかんだいおう)

人気の上司ナンバーワンの地上げ帝王

お約束の流れで西遊記の悟空を倒した二郎神君役のフリーザが登場するのですが、フリーザは西遊記での多くの妖怪と強敵の要素も持っており西遊記後編のボスをまとめた後期総集編のようなボスです。

第二形態の姿は角が牛のような姿でしたので白牛の化身である牛魔王を連想させましたが最終形態はシロサイの妖怪である辟寒大王の要素も加わって更に白っぽい姿となったと考えます。白っぽい犀がモチーフだと言われるとあの姿に少し納得です。古代中国などでは白い動物は神聖な生き物、神獣とされるので西遊記の妖怪達は白い動物の化身が多いです。

フリーザという名前も野菜(サイヤ人)、果物(ザーボンさんドドリアさん他)乳製品(ギニュー特戦隊)たちを束ねる冷蔵庫から冷凍庫に変化したものです。そこでちょうど西遊記にも寒そうな名前の辟寒大王達がいるので彼らの要素も取り入れたのでしょう。

ドドリア

西遊記だと:辟暑大王(へきしょだいおう)

肌がドリア

暑苦しい名前と見た目のドドリアさんの元ネタは暑苦しい名前の辟暑大王だと考えます。西遊記で辟暑大王は猪八戒に殺されていますが、ドラゴンボールでもドドリアは猪八戒役のベジータに殺されています。頭突きが得意なのはモチーフが犀の精だからと考えます。ほぼドリアンの精ですが。

ザーボン

西遊記では:辟塵大王(へきじんだいおう)

肌がザボン(柑橘系)

塵というか砂利を目に食らって倒されたザーボンさんの元ネタは辟塵大王、ちなみに三人の大王はすべて犀の精なのでドドリアさんもザーボンさんも基本的に皮が分厚いごつい系なのです。

辟塵大王は西遊記では猪八戒に殺されていますが、ドラゴンボールでも猪八戒役のベジータに殺されています。

西遊記では中後期の敵にリーダーの辟寒大王と側近の辟暑大王、辟塵大王のトリオがいるのですが、彼らがフリーザ様、ドドリアさん、ザーボンさんトリオの元ネタの一つだと考えております。

ギニュー:

西遊記では:牛魔王

牛っぽい角が生えており、そもそもギニュー=牛乳なので間違いなく牛。

つまりギニュー特戦隊=牛魔王戦隊なので牛魔王関係のモチーフが多いと考えます。新しい発見があり次第追加修正更新いたします。

ジース:

西遊記では:紅孩児

副リーダーであり、灼熱の星生まれで高温の技が得意なのは紅孩児がモチーフ。

バータ

西遊記に速さ自慢の妖怪とかいたかもしれません。

リクーム

また巨霊神かもしれません。あとWWEレスラーに見た目上の元ネタがいるはずです

グルド

ブルー将軍同様の金縛りの術は百足の精の技です。

終盤

人造人間、セル編、ブウ編

鳥山先生的には連載の延長を強要された末の焼き回し展開が続きます。

ベジータ:

西遊記における:猪八戒 ラーマーヤナ:シータ

人造人間編からついにクリリンが戦力外となってしまった為、最終的な猪八戒役となったのがベジータ。後に超ではビルス様の元で遂に悟空と兄弟弟子となりましたが、これは初期のクリリンと同様の猪八戒的な扱いです。

ちなみに八戒は精進料理を食べるベジタリアンですが、ベジータはサイヤ人(野菜人)でしかも名前がベジータで更に惑星ベジータ出身なので謎のエイリアン型ヒューマノイドの腕の肉を食べててもベジタリアンです。

猪八戒は元々天蓬元帥として天の川の水軍を率いていたので豚の割には水の戦いが得意ですが、ベジータも所々泳ぎや水での戦いが上手な描写があるのは偶然ではないと思います。

あとベジータは所々でヒロインムーブをかますのですが、これは恐らく西遊記の元ネタの一つであるインドの「ラーマーヤナ」に出てくる「シータ王女」が元ネタの一つとなっているからかもしれません。シータとベジータで名前が似ているのは偶然だけではないと思います。そしてどちらも自殺しています。シータ王女の旦那は「ブラーマ王子」なのですが、前回の考察では名前的にブルマの元ネタがブラーマ王子だと考えます。いずれも結婚しているのでブラーマ王子とシータ王女夫妻が、ブルマお嬢様とベジータ王子夫妻の元ネタと考えることができるのです。物語の真の主人公である三蔵法師役のブルマの伴侶なので、ベジータも超重要キャラなのに納得です。

しかしそれだとベジータというキャラを構想した時点でブルマと結婚する予定があったという事になりますが鳥山先生はベジータがここまで重要なキャラになるとは思わなかったみたいなことも言ってたような気が(ソース不明)しました。しかしミスターポポの一件からも先生が外向けに話す内容には逆に隠された真実があるかも知れない事が分かっているので、想像が膨らみます

青年トランクス

西遊記での:紅孩児、沙悟浄

青年トランクスの方はベジータがいる時は沙悟浄をやっていると考えます。その為ピッコロと共闘する場面はあまりないです。真面目で不器用な性格が沙悟浄のイメージと重なります。また剣と息子属性が紅孩児です。

少年トランクス

西遊記で言う:猪八戒

孫悟空役の一人である悟天と絡む少年トランクスは猪八戒役となります。性格は別時空の苦労人で不器用な青年トランクスとかなり違い、お調子者で少しおませでスケベなので猪八戒の要素があります。

人造人間17号(ラピス)西遊記では:銀角

人造人間18号(ラズリ)西遊記では:金角

フリーザ編が終わり物語のサイクルがまた一周したので、鳥山先生は新たなスタートするためのストーリーに悩んだはずです。そんな時は「西遊記の教えに習え」とトリシマ編集に言われたかどうかは知りませんが、ストーリーに困ったらとりあえず西遊記のテンプレ通りにして序盤に金角と銀角役を出せばなんとかなるのではないか、ということで登場したと思われる二人です。

17号と18号二人の本名を合わせたラピスラズリという宝石は青が基本色ですが、よく見るとこの鉱物の原石は2つ以上の色がマーブル状となっており金色も銀色もあるので双子及び金角銀角を象徴するにはとても都合の良いセンスのある名前なのです。金髪の18号の方が姉なのですが、西遊記でも金角が兄です。

人造人間19号

西遊記での:銀角

らいらいきょんしー

わからん。17号18号と違い機械ベースの体ですが見た目がキョンシーっぽいので死体のガワを利用した可能性もあります。大きなチャオズっぽいのでさしずめ小籠包か饅頭といったところでしょうか。

エネルギーを吸い込む要素は西遊記の名前を呼ぶと吸い込む例の瓢箪から。

ドクター・ゲロ

西遊記の:太上老君 金角

金角銀角役の17号18号を従えているおじいちゃんなのでモチーフは太上老君。

日本語で言うとゲロ博士(ゲロ吐かせ)。ブルマの父親はブリーフ博士(ブリーフ履かせ)

セル

西遊記では:金蟬子(こんぜんし)

その姿や生態から、セルのモチーフはセミだということが推測できますがその蝉にも西遊記に元ネタがあります。蝉は三蔵法師の前世であり、当時は金蟬子という釈迦如来の二番弟子でした。しかし驕り高ぶった部分があったので人間界で修行して一皮むけてこい(蝉なだけに)と人に転生させられたのです。

ということで蝉は三蔵法師の前世であることから西遊記の始まりともいえるので、西遊記モチーフのドラゴンボールの最後を飾るにふさわしい存在です。鳥山先生は当初セルを登場させる予定はなかったと仰られていましたが、急ごしらえのキャラの割には妙に設定がしっかりしているので頭の中で温存していたアイディアだったのかもしれません。そのためセルの構想は鳥山先生の温存していた最終最後の西遊記モチーフだと考えます。

そして三蔵法師の前世ということなら、セルも三蔵法師役のブルマと何らかの関連性があると考えますが、作中では絡みがあったような記憶はありません。しかしセルは孫悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ、コルド大王、アニメでは天津飯、クリリンと数種の生物の細胞を組み合わせて造り出されたと言われていますので、ここにブルマの細胞も含まれている可能性も考えられるのです。

根拠の一つとして、セルはあの脳筋連中を組み合わせたにしては頭がとても良いだけではなく、セルゲーム会場を作った際に見せたエンジニアリングの器用さと精密さ、そして物作りを楽しむさまは完全にブルマを彷彿させるものでした。更に頭脳明晰で調子に乗りやすく尊大な性格も結構ブルマです。何が言いたいのかというと、ブルマと対をなす存在として悪のブルマを物語の締めとして使うつもりだったのかもしれません。

鳥山先生本人はセルに対しては適当に虫っぽいものを書きたかっただけ、と相変わらず物語や元ネタの核心に迫る話や都合の悪いものは全部ぼかしておりますが、これまで考察した経緯的にこれも鳥山先生なりの大人の対応だと考えます。

以後のブウ編に入ると新たなキャラのモチーフから西遊記が減り、投げやりな感じにっていきます。

ミスターサタン

西遊記で言う:孫悟空

あの世の神族とも対等の付き合いができる、西遊記で言う闘戦勝仏の悟空となったドラゴンボールの孫悟空の代わりの孫悟空役。

初心に戻り引き伸ばされた長い物語にリセットをかけるため、新たな時代の「釈迦の掌の上のおごり高ぶった存在」としての孫悟空役で登場したのがミスターサタンです。そのおごり高ぶった態度はまさに斉天大聖の如くです。

ネーミングの背景を考察するに、神話で神に逆らって天界で暴れた為追放され堕天してサタンとなったルシファーを、玉帝に歯向かった斉天大聖と重ねたのでしょう。

斉天大聖の狡猾で驕り高ぶった部分をサタンが、無垢さと戦闘能力は魔人ブウが担当したと考えます。

孫悟天

西遊記で言う:孫悟空

少年トランクスと絡んでいる時は孫悟空ですがそれぐらいしか出番が無いです。

魔神ブウ

西遊記で言う所の:孫悟空、斉天大聖

親が存在しない自然発生型の生命体。実は西遊記の孫悟空も同様に自然発生で石から生まれています。当初魔人ブウは生きる意味を持たない破壊の権化でした。これは理由も目的もなく自然発生した生命体の宿命なのですが、良い仲間とミスターサタンに出会ったことによって生きる意味を見つけ善人になりました。

これは当初は石から生まれた自分の存在意義がわからずあがいていた西遊記の悟空と同様です。ドラゴンボールの悟空も少なからずそういった経緯を辿っています。

スポポビッチとヤムー

西遊記での:金角銀角

新シリーズが始まると最初に金角銀角役の二人組が出てくるのはもうお約束となりました。シュウとマイ、17号と18号、そしてスポとヤムと言う「金角銀角役」がいなければ物語が始まらないのです。名前の由来は謎とされていますが個人的には多分ほうれん草(スピナッチ)とヤムイモ(ヤム)。ポパイはほうれん草を食べて筋肉ドーピングをして戦いますが、スポポビッチもビビディの魔法で筋肉ドーピングしてます。

ダーブラ

西遊記での:牛魔王

お約束の最初の強敵な中ボス的牛魔王役。牛っぽい顔と突起物があります。

ビビディー

西遊記での:太上老君

またもや太上老君役なのはお約束の焼き回しだからです。とにかく太上老君は孫悟空の宿敵みたいな扱いなのでモチーフが使い増し易いです。西遊記でも太上老君は最強の一角なので常にボス扱です。

パイクーハン(排骨飯)

西遊記での:紅孩児

アニメオリジナルキャラですが、炎を吹き出す必殺技が紅孩児の三昧真火をモチーフにしているので紹介しました。

ウーブ

西遊記での:孫悟空

ドラゴンボール原作最終最後のキャラ。

新たな時代の主人公として修行中。

 

各キャラの西遊記との関連性

今回の考察で分かったことは、鳥山先生は西遊記の登場人物の特徴を複数のキャラに分けて持たせているということでした。

以下に西遊記キャラでまとめると。

孫悟空:孫悟空、孫悟天、ミスターサタン、魔人ブウ、ウーブ

猪八戒:ウーロン、クリリン、ヤジロベー、ベジータ、少年トランクス

沙悟浄:ヤムチャ、ピッコロ、孫悟飯、青年トランクス

托塔李天王:鶴仙人、初期ベジータ、北の界王様

二郎神君:天津飯、フリーザ

紅孩児:チチ、トランクス

三蔵法師:ブルマ、一瞬だけビーデル

玉龍:プーアル、神龍、デンデ

牛魔王:牛魔王、ラディッツ、ギニュー、フリーザ(第一、第二形態)、ダーブラ

太上老君:ピラフ、カリン様、ドクター・ゲロ、バビディー

金角と銀角:シュウとマイ、18号と17号、スポポビッチとヤムー

最後に

今回のキャラ考察では概ね鳥山先生は西遊記の要素を分解してドラゴンボールで再構成するという効率的かつ有効な手法に優れており、ドラゴンボールは黄金律とも言える西遊記の骨組みを崩さずに連載を続けていたことが人気の秘訣の一つだと考えます。

正直元ネタの考察と言うのは野暮ったい部分はあります。というのも作者が物語の表に出さない部分ですし、事細かく作者がどこからネタを持ってきたのかを探るのは野暮ったいのですが・・

今回の執筆で正当なその後の時間軸である「ドラゴンボール超」がますます気になってしまったので、機会があれば単行本を購入したいと思います。なので次回があるとすればドラゴンボール超のキャラ考察となりますが、あと3~5年ぐらい待っていただくことになりそうです。

 

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