ドラクエの作中文字にアストルティア文字というのが存在します。
このアストルティア文字、名前の通りドラクエ10に登場するアストルティア大陸で使われている文字なのですが、ドラクエ11の作中でも公式文字として街の看板などで使われております。しかしドラクエ11にはもう一つの文字が発見されているのでこちらを考察します。
*2023年7月21日最終見解追加
*以下の作品のネタバレや情報を含みます
ゲーム:DQ11
ドラクエ11を最後までクリアしていないと理解できない内容となっております。ドラクエ11のエンドコンテンツとして読んでいただければ幸いです。
*ここの内容の一部をそのまま拝借して動画にしている方がいるという報告がありました。動画で使用する場合は動画内か動画の説明でここのブログのリンクを張って貰えればいいのでよろしくお願いします。
このアストルティア文字は有志によって完全に解読され、対応する文字表を見ればほぼすべて解読可能となっており、これに関しては他の方のサイトで詳しいレポートがあるので興味のある方は検索してみてください。
さて、ドラクエ11の世界にはもう一つの文字があります。終盤に見つかる神秘の歯車のレリーフに掘ってある文字です。恐らくこれは神の民が使っていた古代文字だと思われますが、名称がないので歯車文字と仮称させて頂きます。
この文字は神秘の歯車と歯車をはめ込む部分のレリーフに彫っており、その古さからアストルティア文字とは別の遥か昔に使われていたであろう文字で、今でも神の民が使っているかもしれません。
実はこの文字、以下のドラクエ11資料集に解読のヒントが記載されているので、彫られている文字の解析が可能となりました。(広告です<(_ _)>)
この資料集のとあるページに古代文字が羅列されているのですが、よく見るとアルファベットっぽく文字の解読が可能なので解読した分だけ以下に記します。
A B C D E F
G H I J K L
M N O P Q R
S T U V W X
Y Z : ' . ,
1 2 3 4 5 6
7 8 9 0 ! @
これを参照することで歯車のはめ込む部分の文字は"SEEKING BYGONE TIMES" と解析することができました。
これは"Seeking bygone times" つまりサブタイトルの「過ぎ去りし時を求めて 」と訳すことが出来ます。
しかし歯車自身の裏側に記されている文字は解析しても"PNSZPDZQLYPWFDTGPLRP"という母音が一つもない文字列となっており、言語化ができません。
8つある数字の「1」が周りを囲んでいるのも何かしら意味があるのでしょうか?
これ以外に作中の古代遺跡等で歯車文字があるのかもしれません。
これは何かの暗号だと思われるのですが、暗号解読に疎い私では解読出来ないので、ネットの集合知頼りでした。
私の勘でしかありませんがこの文字列には何かしらの真実が隠されており、神である堀井雄二先生からの謎かけだと考えております。
堀井先生はご存知ポートピア連続殺人事件、オホーツクに消ゆ、軽井沢誘拐案内の作者であり、謎かけがとても好きだと言うことがわかります。どの作品でも最も意外な人物が犯人だったりしますので、大どんでん返し系のミステリーが好みだということもわかります。
特に有名なのがドラクエ2のラスボス撃破後の、ルビスなのかローラなのかわからない謎の声です。ドラクエ7までのすべてのセリフは堀井先生本人が書いたものなので、よく言われるスタッフのミスなんかではなく、明らかに何かしらの意図が含まれたセリフだということがわかります。
そしてついに謎が解けました!
昨日いただいたコメントで名もなき方からついにこの謎の言葉と解き方が教えてもらいました!名もなき賢者様!誠にありがとうございます。願わくばお名前をご拝受しそのお名前をここで永遠に称えさせていただければ光栄です。
その答えとは”PNSZPDZQLYPWFDTGPLRP”をアルファベット表から11字前にずらすと
なんと”Echo of an Elusive Age”となるのです!解けると簡単ですが11字ずらしは完全に盲点でした。
これは海外版ドラクエ11のサブタイトルですが、海外版が発売される前から既にあった言葉だったのですね。
ちなみに最近知ったのですがこれはシーザー暗号という広く知られている暗号技術なのですね。大変勉強になりました。
ようやく解明とその意図
さて、このEcho of an Elusive Ageですが、これを和訳すると
「とらえどころのない時代の残響」
となります。
日本語のサブタイトルである
”Seeking bygone times”「過ぎ去りし時を求めて」
とはだいぶ意味が変わってくるので、このことを踏まえて考察するとさらに深い意味が隠されているのではないかと思いいろいろ考えた結果、二つの文章を並べると、
"Seeking bygone times、Echo of an Elusive Age."
和訳すると
「過ぎ去りし時、とらえどころのない時代の残響を求めて」
というサブタイトルが完成したのです。
おそらくこれがドラクエ11のサブタイトルの完全体なのだと思います。
そうなると、ドラクエ11の日本語版と英語版は何かしらの対となっており、どちらも遊んでようやくすべてがわかるという、ポケモンの金銀、スカーレットとバイオレットみたいな仕様が隠されているのではないかという恐ろしい想像が頭をめぐりました。
いつか暇になったら英語版でも遊んでみたいものです。
ドラクエ11、まだまだ奥が深いですね~。
と言うかストーリーと全然関係のない所でこんなガチな謎解きを仕掛けてくる堀井雄二御大ヤバいです。誰も気がついてくれない可能性すらあったでしょうに。
堀井先生の無限大の遊び心に感服と感謝です!