ブリオリウスの妄想

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ドラクエ11 最初のロトのパラドクスと本流の次元はどれなのか?

今回もドラクエ11を最後までクリアしていないと全くわからない話となりますしネタバレしかございませんのでご注意です。

勇者ロトの称号、それはロトゼタシアを救ったものに贈られる称号です。

ドラゴンクエストの作中でロトの称号を得た人間はドラクエ3の勇者とドラクエ11の勇者の二人だけだけです。しかしドラクエ3勇者は太古より伝わっているロトの称号をラダトーム王のラルス一世から貰っただけに過ぎず。一方でイレブンのロトの称号は神である聖龍から賜ったものなので、それだけでもグレードが文字通り天と地ほども違います。そもそも3勇者が救ったのはアレフガルドなのでせいぜいアレ、いやアレフの勇者と呼ばれればいい気がします。そしてドラクエ1の時代以降は末裔であるロトの血を引く者達となります。

*ここの内容の一部をそのまま拝借して動画にしている方がいるという報告がありました。動画で使用する場合は動画内か動画の説明でここのブログのリンクを張って貰えればいいだけなのでよろしくお願いします。

*以下の作品のネタバレや情報を含みます
ゲーム:DQ11、DQ1、DQ3

勇者ロトの称号

作中で語られることはありませんがドラクエ11のローシュもエンディングでのセニカとの再会以後、最終的にはニズゼルファを討伐してロトの称号を得ると推測されます。もちろん作中で語られることがない限り、様々な可能性はありますが以下の理由でニズゼルファはローシュに討伐された後、イレブンの次元と同様に完全消滅させられたと考えます。とにかくニズゼルファさえ討伐すればロトの勇者の称号を得られるのです。

ローシュのニズゼルファ討伐

最終的にローシュのいる次元ではセニカとローシュと言う勇者の紋章持ちが二人存在していますが、この作品で遊んだ方なら紋章を持つ人間が二人いることはなんとなく魔族側にとって不利な事態だというのがわかるので、これならばニズゼルファに負けることはないという安心感をプレイヤーに与えています。

そもそもウラノスの邪魔さえ入らなければニズゼルファに完全勝利していた戦いなので、セニカもウラノスを籠絡する等先手を打つはずです。しかもセニカにとっては二度目のニズゼルファ討伐、賢い彼女が上手く立ち回る事で以前より効率よく魔王を倒しニズゼルファの魂もローシュによって完全消滅させられた事でしょう。なのでローシュのニズゼルファ討伐は揺るがないものだと断定して話を進めましょう。

ロトの称号は11主人公とローシュという別の世界線に住む勇者両方がそれぞれ獲得しているので、原初のロトは二人いるのです。ドラクエ3の勇者を含めてあげればロトは3人存在していることになります。

最初のロトはどっち?

それを理解した上でようやく表題の話となります。ここでイレブンとローシュどちらが最初のロトなのか?というパラドクスにぶつかるのです。

というのも主人公イレブンがニズゼルファを倒してロトの称号を得てから、セニカが過去に飛んでローシュがニズゼルファを倒してロトの称号を得るので、プレイヤー視点の時系列ではイレブンがローシュよりも先にロトの称号を得ています。

しかし歴史時空的な時系列だと未来から過去へ帰還したセニカによってローシュがはるか昔にニズゼルファを倒してロトの称号を得ていることになるので、果たしてどっちが最初になるのかという問題です。

もちろんこの2つの世界線はパラレルワールドなのでそれぞれの世界線でそれぞれが最初のロトとなりますが、プレイヤー視点だとどちらもロトとなるので難しいところです。

収束する次元

更に堀井先生のネタバレイトショーでのインタビューでのお話を解釈するとこの2つの世界も後々交わり収束してパラレルでは無くなることが示唆されているので、二つの世界が収束するとなるとやはりこの最初のロト問題が出てきます。

ロトという名前しか残っていない以上どちらのロトも似たような偉業を行っているのでこうやって二人のロトは歴史的に同一人物と化してしまったのでしょう。それにしても後世の人々はどちらのロトも同一人物だと勘違いしたままとなるので少しだけモヤります。

次元における収束するという言葉の定義を過激に捉える方がいますが次元がいきなり合体するわけではなく、やがて合流するするものであり、行きつく未来は一緒という意味です。ドラえもんの第一話でセワシくんが説明したどの乗り物に乗っても最終的にたどり着く場所は同じという理屈を時空に例えた理論に近いものがあります。あれは次元が収束したからこそ、のび太が静かちゃんと結婚しようがジャイ子と結婚しようがセワシが存在できるのです。

イレブンとローシュの因果関係

ローシュとイレブンの間には、ローシュが存在しなければイレブンは存在しないが
イレブンがロトにならなければ過去のローシュもロトになることはない
と言う相互的で絶対的な因果関係が成立しています。次元も時代も違えど、どちらもある意味一蓮托生一心同体のロトなのでその因果律を知る観察者であるプレイヤーにとってもどちらが最初のロトとするべきか少し迷ってしまうところですが、プレイヤー視点の時系列通りイレブンを最初のロトだと推したい所です。

イレブン視点ではセニカが過去に飛んだところまでしか見ていないので、ローシュがあちらの世界線でロトの称号を得るだろうとは推測はするものの、イレブンの次元ではローシュはニズゼルファに倒されままなのでイレブンがロトです。

もちろんローシュ次元ではローシュがニズゼルファを倒すでしょうから本人がロトです。ある日突然一瞬だけ消えて勇者の紋章と未来の知識を持ってニズゼルファ討伐を容易なものにした超セニカに相当驚いた事に違いありません。とはいえセニカも悠久の時間を時の番人として過ごしている為性格的にかなり成熟しているはずで、勇者と若者トークに耽ることはなさそうです。実質的に最終セニカは千年近く生きた老齢の美魔女賢者ですので。

交わる次元

さて因果関係のない並行世界同士なら全く問題の無い話なのですが、将来この世界線同士が交わるとするとロトの起源が二つとなります。

以前の記事の考察で、ドラクエ3の時代ではアリアハンのある上の世界のロトはローシュを起源とするものであり、下のアレフガルドに伝わったロトの起源はイレブンとなるという話をしました。

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これによりロトの本家は二つあり、どちらも正真正銘元祖の本家であると言うパラドクスが生まれます。

元々イレブンもローシュの子孫のと言われているので、全てのロトの子孫はローシュの遺伝子を持っています。しかし時代的にも後発であるイレブンの遺伝子を持った子孫はローシュよりもかなり少なくイレブンの一族の方が希少となります。

以前の記事での話でドラクエ1の勇者はローシュ側の遺伝子とイレブン側の遺伝子が次元を超えてようやく結びついた最強のロトだと言う話をしましたが、ルビス様の賢い所はこの両家の血統を併せたことによって細かい過去すら有耶無耶にした所でしょう。

違う本家同士の人間が出会ったとしてもどちらもローシュの遺伝子を持っているので血統的に偽りはなく、幾星霜にも渡り伝わってきたロトの本家なので逸話に多少の食い違いがあったとしても違和感なく綺麗にまとめられる事でしょう。こうやって真実は永遠に葬られ、ルビスの守る本流たるロトとの蜜月な神聖時間軸(後述)は揺るぎないものとなるのです。

それぞれの次元、どちらが本流でどちらがパラレルなのか?

ドラクエ11で永遠に議論されているやつに、勇者が過去に飛んだことでパラレルが発生したかどうか、そしてローシュがセニカと再会した次元もパラレルなのかどうか?と言うのがあります。

そこから更に一歩踏み込んで、そもそもパラレル化したのならどちらが本流かを考察したいと思います。

そもそも本流とは何かというと、違う作品の話になって申し訳ないのですが、マーベル・スタジオのMCU世界に、正しい歴史として扱われる「神聖時間軸」という概念があるので借ります。

神聖時間軸とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

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結論から言うと始まりの勇者であるローシュがいる世界が本流である神聖時間軸でそのままドラクエ3,1,2と続いていくドラクエの正当な歴史です。

イレブンの時間軸の方がパラレルですが、イレブンが過ぎ去りし日を求めて過去へと消えた世界は巻き戻りパラレル化していないと考えています。ただしイレブンが過去に戻る選択をしなかった場合はパラレルとしてこの世界線が残ります。

未来からの時渡りによってローシュが殺されたと言う事実が修正された為、ローシュが殺されているイレブンが居る世界線の方がパラレルと化しました。勇者イレブンはパラレルワールドのロトの勇者なのです。そのパラレルワールドもやがてアレフガルドのある世界に収束されるのです。

しかし先程も述べたように、このイレブンのいるパラレル次元が存在しないと本流であるローシュがニズゼルファを倒した世界線に到達できないので、お互い無くしては存在できない因果関係が出来上がっており、ドラクエ1の時代にイレブンのパラレル次元が本流に収束するまでは存在しないといけない世界となっています。

そもそもこれがイレブンの世界線がローシュの世界線のパラレル世界として存在しなければならない証拠でもあります。

以上の理由からイレブンたちの世界はパラレルワールドとして消えずにやがて収束するまで存在すると考えます。また聖龍の意思によるところもあります。というのも聖龍は個人的にイレブンとその一族にクエストを課しているからです。

結論として、セニカが歩んだ道が本流の歴史であり、ローシュが死んでしまうイレブン達のいる未来はパラレルワールドとして葬られました。これは未来まで過ごしてから過去に戻ってきたセニカがローシュ助命の為にイレブンたちの居る未来を不要と見做し、イレブン達もろとも消し去っても良いと思ったと言う事に他ならないのです。

結果的にセニカが時のオーブを破壊してもイレブンたちの世界はパラレルとなり消滅しませんでした。そうするよう促したイレブンも相当なサイコパスですが、個人的な愛の為に存在していた未来が無くなるかもしれない行為を何の躊躇いもなく出来る彼女こそが悪魔・・・いや、神に相応しい器なのかもしれません。

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まとめ

歴史的に最初のロトとして記憶されているのはローシュ、しかしイレブンがロトにならない限りローシュもロトになれない因果を持つのでパラドクスが生まれている。因果を踏まえるとイレブンこそが最初のロトと言えるが歴史的に記憶されているのはローシュの方のみとなる。

本流である歴史的に正しい次元はローシュとセニカの次元。イレブンの次元の方がパラレルとなり、イレブンのパラレル次元はドラクエ1の時代に本流の次元へと収束することによってパラレルは消えパラドクスはうやむやになる。