続ドラクエ4考察。
こちら↓の続きです。
導く者、マスタードラゴン
さて、導かれし者たちを導いた奴とは誰かと言うとソレは当然マスタードラゴンということになります。前半の考察でこの狡猾な老ドラゴンは「シンシア」などの天空人を使ってかなり長期の計画で事を進めていたかもしれないという事がわかってしまいました。
考えてみれば勇者の生みの親たる木こりの青年と天空人の出会いから、この青年をマスタードラゴンが怒りの一人ミナデイン(誇張)でけしつぶにして勇者を接収したのも全てこのプサンことマスドラの計画の内であり、第一陣の導かれし者たちの村が全滅したのもマスタードラゴンの計画内だったのでしょう。
勇者の母親たる天空人も父親が雷に打たれて死んだと同時に天空城へ強制送還されている感じなので、シンシアも自爆したと見せかけて天空城へ強制送還されてデスピサロが倒されるエンディングまで幽閉されていた可能性すら出てまいりました。シンシアすら偽装死だったのなら最後の唐突なシンシア復活の説明にはなりますね。
勇者の魔王討伐に個人的感情を絡めるため、ピサロをシンシアの仇にすることによって復讐を促すマスドラの狡猾さがとてもエグいのです。
マスドラは人間を駒としか考えておらず、天空人ですら神であるマスタードラゴンの駒であり、絶対服従の道以外はないのがわかります。天使は神に絶対服従するものです。
服従といえば人間と天空人の結婚はマスタードラゴンによって固く禁じられており、勇者の母たる天空人がそれを破ってしまったせいで主人公の生みの親に悲劇が起りましたが、その割には天空人と人間の血を引くものだけがデスピサロを倒せるとマスタードラゴン自身が言ってるので、天空人がマスタードラゴンの禁忌を破らなければ勇者は生まれないという矛盾が生まれます。なのでマスタードラゴンが何をしたかったのか考察したいと思います。
マスタードラゴンの思惑
というか理由は明白です。
それはきっと天空人と人間の混血は戦闘力が異様に高いスーパー天空人になる可能性が高いのです。
スーパー天空人が量産されてしまってはマスドラをはじめとする天空人の天下になるどころか、マスタードラゴンや天空人の威厳も地に落ちてしまうと、似たような話でドラゴンボールのベジータ王子も仰ってました。
そしてここまで禁忌にしたという事は、そのせいで過去に大変な事件が起こっていたという事なのでしょう。
例えば勇者が沢山発生してしまうと闇落ちする勇者も現れますし、進化の秘宝に手を出す者も現れるはず。
そしてその過去とは、マスタードラゴンが恐怖したエスターク事件のことではないだろうかと推測出来ます。
地獄の帝王エスターク
つまりエスタークも人間と天空人の混血の勇者であった可能性が出てくるのです。
マスドラが倒せないデスピサロを倒せる唯一の存在が勇者なのであれば、当然マスタードラゴンも屠ることが出来ると考られます。
そうであればマスドラにとってはエスターク事件は勇者の裏切りで死ぬほど焦った忘れがたい恐怖の事件だったのでしょう。
グノーシス主義的な話となりますが、マスタードラゴンは全知のふりをしながら、実は完璧とは程遠い存在だというのはプレイヤー側に視点からわかります。なのでマスドラやルビスといった人にとっては一応善ではありますが、不完全な神でもあるのでその不完全な体制を経略と謀略によって一生懸命維持しなければならならないので、必然的にずる賢くないといけないのです。
そしてそんなずる賢い神に対する長年の反発と怨嗟が「暗黒勇者エスターク」というダークヒーローを生み出したのではないかと考えることが出来ます。いずれにせよマスドラがあれだけ恐怖の帝王の復活を恐れていたわけですからエスターク事件はかなりトラウマな出来事だったのでしょう。丁度小説版にもDQ4でもエスタークが進化の秘法を生み出しマスドラに戦いを挑んだと言う似たような話がありました。
そのエスタークとマスドラのタイマンの結果、世界の地形が大きく変わり、多くの人々が死にました。DQ4の頃からDQ5時代の地形の変化を見ると、とんでもない大災害的破壊だったのがわかると思います。以後マスドラが下界で戦う事を辞めたと言ってますが、それほどであれば納得です。だからDQ4からDQ5の間にあんなにも地形が変わったんですね。そりゃみんなマスドラさんマジパネェのでもう地上に降りてこないでくださいと思いますわ。
今後の天空シリーズ
そういえば来たるドラクエ12はダークヒーローものになるとの話、11でロトの話に一区切りがついたので、12は天空シリーズとエスタークが絡む物語になるかもしれないと言われております。
というのも新しく出るモンスターズ3もピサロが主人公ですし、天空シリーズへのお膳立てが進んでいるような感じがするのです。まぁ絡むと言ってもいつも通りの匂わせ程度でしょうが。
ここでは仮説として、エスタークはマスタードラゴンに刃向かった古代の英雄または勇者の成れの果て。という説を支持します。
DQ6のテリーの都市伝説とピサロへのリンク
その事件はDQ6とDQ4の時代の間に起ったことになるので、時系列的にもDQ6のテリーがエスタークという仮説もあながち否定できないものとなります。またテリーとミレーユ姉弟の生みの親は不明なので後付けも可能です。
テリーはモンスターズで魔物の合成を行っているので、この行為が進化の秘法へとたどる道に見えなくもないです。そして今回の続編のモンスターズ3で進化の秘法と縁のあるピサロが主人公として魔物合成を行うので、テリーとピサロという一見あまり縁のないキャラ同士が実は進化の秘法で繋がっているという事でもあります。
そして確定ではないですがモンスターズ3でピサロは人間の血も混ざっている可能性が出てきたので、血縁的な考察の余地も新たに出てくることになります。
当初私はテリー=エスターク説に懐疑的でありましたが、これを調べていくうちに強く否定できなくなってしまいました。しかしまだまだ証拠が不十分なのでモンスターズ3とドラクエ12で新たな伏線が出ることに期待大です。
まとめ
という事でドラクエ12は天空シリーズの話になる可能性があるので、天空シリーズ最初の話のドラクエ4をおさらいしてみました。
- 悲劇はすべて臆病で狡猾で詰めの甘いマスドラのせいだった?
- マスドラに対するの負の怨嗟がエスターク誕生のきっかけだったかもしれない?
- 禁じられた天空人と人間の混血の闇?
- エスターク伝説とテリーからピサロへのリンク
- ドラクエ12で天空に関する更なる伏線が現れるのに期待