DQ4のピサロとロザリー、DQ5のベネット爺さんの過去話が舞台の「ドラクエモンスターズ3」が発表されました。サブタイトルは「魔族の王子とエルフの旅」
最初は安易にスピンオフでピサロとロザリーの過去話をやるということに対する気持ちの反発もありましたが、落ち着いて考えると人間には冷酷無比なイメージのある魔族のピサロ、マッド気質の人間のベネット、博愛主義のエルフのロザリーによる配役はかなり面白いコンビネーションです。
ピサロとロザリーの過去の掘り下げは普通に嬉しいし、なによりベネット爺さんの参戦がとても興味をそそります。というのもベネットじいさんはDQ5のキャラ(後述)なので、DQ4とDQ5のつながりの掘り下げにも期待できるのです。
ティーザーより
「これはまだ誰も知らない、もう一つの可能性の物語」
というナレーションがあるので、正史とは別のパラレルワールドでの物語になるということになりますが、それでもピサロやロザリー、ついでにベネットの出自や天空シリーズの正史をより深く知る為の資料となりえます。
動画では「忌むべき魔族と人間のハーフが・・」みたいな語りがあるので、早速ピサロは半分人間の血が流れている可能性が出てきました。どおりで普通のイケメンにしか見えないわけです。
パラレルを宣言しているとはいえ、こういったキーパーソンの根本的な設定は正史と共通にするでしょうから色々考察が進みそうで楽しみです。
ということで先ずはキャラをおさらいしつつ考察してみます。
ピサロ(若者)
ご存じドラクエ4のラスボスの魔族の王。全く関係ないのですが、亜種にクロノトリガーの魔王ジャキ、FF7の片翼のセフィロスがいます。
ピサロが魔王を自称しない理由の一つに多分「魔王ピサロ様」や「大魔王デスピサロ」だと語呂が悪すぎて弱そうだからというのもありそうです。
性格は、勇者を殺すために勇者の住んでいる村の人間を皆殺しにしたりする冷徹な魔族の王そのものですが、長銀髪エルフ耳イケメンなのと、優しいロザリーさんに免じてなんだかんだリメイクで全て許された魔族の人。
お陰で更に今作で主人公役に抜擢されたイケメン。
DQ4では御自ら詩人の姿で勇者の村に潜伏し、魔族の軍勢を呼んで村を滅ぼしました。
しかしご存知シンシアのモシャストリックにあっさり引っかかり勇者を取り逃がした不器用な魔族の青年。その後も小者のイビルプリーストにあっさり騙されたりと、やはり純情で不器用な若い未熟な魔王、もとい魔族の王。
後にロザリーへの愛が深すぎて進化の秘法を使い憎しみの権化と化した果てに勇者に討たれて悲しき魔王。
ドラクエの歴代の魔王たちと比べるとほとばしる圧倒的な若さもウリです。
微妙に被るDQ9のエルギオスも見た目イケメンでヤングですが天使なのでこちらは結構歳を取ってそうです。
そんなDQ6やモンスターズ過去作のテリーみたいに無鉄砲で若輩で可愛いところがモンスターズ3の主人公に抜擢された理由でしょう。
今作では父親である魔王に力を封じ込められているとのことですが、そういう葛藤のある仲なので父親に対するコンプレックスも強そうです。
DQ4小説版ではロザリーを保護したせいで祖父王から記憶をなくす罰を受けているので、その辺小説版へのリスペクトを感じます。
DQ4作中では魔族の英雄であるエスタークに心酔し、その闇の帝王の復活に傾向しておりました。実はそれは父親に対する強いコンプレックスの結果かもしれないという考察も立つので、ピサロの性格をより知る上では重要な事情となります。
ロザリー(若者)
ご存じ貴重なルビーの涙量産エルフ。ドラクエ4ではいつも人間ごときに捕獲、拷問されるか弱いエルフとして描写されています。もちろんティザーを見ると今作でも人間にいじめられていますが、それでもなかなか生意気で元気な少女って感じです。
ルビーの涙を流せるエルフの個体はかなり貴重なようですが、今作でもう少しこの謎に切り込んでくれればいいですね。
いつも思うのですが、ルビーの涙は触ると消えるので、運ぶときははビーカーにでも入れて保管するのでしょうか?あとアクセサリーにすることもできないのでいったい何の役に立つのかは謎ですが、魔法の触媒とかには適していそうですね。
そういえばリメイク版でデスピサロの進化の秘法を打ち消していましたので、ものすごいアイテムでした。なのでルビーの涙が流せるエルフはめちゃくちゃ凄い奴らなのです。
対となる存在にDQ4勇者の恋人のシンシアがいるのですが、シンシアはとにかく謎の多いキャラなので、今作で何かしら言及されればいいな
ベネット(若者)
名前と設定的にドラクエ5のルラフェンの町に住む偏屈魔法研究家のベネット爺さんと同一人物だと断定します。
ベネット爺さんはDQ5序盤に主人公にルーラを授けるので覚えている方もいるはずです。終盤ではついに完成したパルプンテも主人公に授けます。
パルプンテは効果がランダムの為、実用魔法としての意義は微妙ですが、例えばベネットじいさんがさらなる研究を重ねてパルプンテの制御に成功することができれば恐ろしい効果を発揮することでしょう。
今作でベネットはDQ4の時代の生まれであることが判明したので、DQ4時代の生まれがどんな紆余曲折を経て最終的にはるか未来のDQ5のルラフェンの街にたどり着いたかが大変興味深いと思います。
そして将来のDQ4時代では人間を憎み滅ぼそうとするピサロがどんな経緯で人間のベネットと出会い友情を育んでいくのかがとても楽しみです。
頭のネジが飛んでいるベネットならピサロともうまくやれそうな気がしますが、ピサロが後に進化の秘法を求めるマッドサイエンティスト気質に目覚めたのは彼の影響かもしれません。もしくは彼のせいでピサロが人間を見限ってしまったとしたら大罪人ですねw
今回はIFの話なので彼の活躍次第では後のDQ4時代の悲しい結末を回避できる可能性を秘めた今作のジョーカーでしょう。
まとめ
今作モンスターズ3でピサロという天空シリーズ随一の人気キャラを持って来たあたり、発売予定のドラクエ12が天空ゆかりの物語になる可能性が濃厚となってきた気配がします。ドラクエ12への期待が更に高まってきました。
あとベネットの究極の魔法を求める気質がピサロが進化の秘法を求める部分と似通っているので、この時点で既に闇を感じます。
ストーリーも大変気になるドラゴンクエストモンスターズ3の発売は2023年12月1日発売です。